いろいろありましたが、
初めて乗った救急車がようやく走り始めました
実は車内での記憶はほとんどありません。救急車に乗ったとはいえまだ何の処置もされていないわけですから、痛みも苦しみもまったく改善されていません。サイレンの音が聞こえ走り出したことはわかりました。
いま思うと救急車に乗る機会なんて滅多にないわけですから、もう少し中の様子をよく見ておけば良かったと悔やまれます。一緒に乗った家内も同じ感想で、唯一覚えているのは「せまいな〜」と言うことだそうです。乗せていただいた救急車は一般的によく見かけるタイプだったそうで、室内には各種の機材が備え付けてあった上に自分は横になり、救急隊員の方が酸素マスクを着けなおしてくれたり、血圧を測ったりで、家内は相当小さくなって座っていたそうです。
どこをどのように走ったかはまったくわかりませんでしたが、ものすごいスピードで走っていました。当然赤信号もノンストップ、あまりに揺れるからか、途中からかなり記憶が定かになってきました。痛いやら苦しいやら揺れるやら、しかしこの段階からはいろいろなことを覚えています。もうじき病院に着くんだ!という安心からでしょうか。別に痛みがひいたわけでも、苦しさが和らいだわけでもないのですが、なんだかうれしかったのを覚えています。救急隊員の方には申し訳ないのですが、やはりもうじき病院だというのはうれしいものです。
病院に着く頃の事はかなりいろいろなことを覚えています。サイレンを消した瞬間に車が大きく揺れたから、きっと病院の敷地には行ったんだろうな〜なんて思っていました。ただ相変わらず目はつぶったままだったため車内の様子は分かりません。ただ救急車がとにかくよく揺れたことだけは、」おぼろげな記憶の中でも一番覚えています。