冠攣縮性狭心症(体験記)

冠攣縮性狭心症とわかってから10年以上。救急車で運ばれたこと、入院、通院、日々の発作のことなど書き残しています。

循環器科 T先生登場

なんだかよくわからないけど
早く帰りたいな〜〜



魔法の薬のおかげですっかり元気になっていましたが、さすがに勝手に起き出すわけにもいかず仕方なく、いろいろなコードやチューブを付けたままおとなしくしていました。早く帰って、今日はうちでのんびりしてよ。なんて事を考えていたところに、登場したのが私にとっての神様「循環器科 T先生です」

循環器科のTです、明らかに狭心症の症状が出ています。ここでもう少し様子を見ましょう。」といって私からは見えないところで、何か測定器を見ている様子です。10分か15分間隔くらいで血圧を測ってくれます。「苦しくないですか?」「ええ、もうすっかり楽になりました、ありがとうございました」「ニトロが良く効きましたね、もう少し様子を見ましょう」こんなやりとりが何度か続きました。

1時間くらいたった頃でしょうか、周りを見回す余裕も出てきました。本当に大きな診察室と言った感じです。看護婦さん達が忙しそうに動き回っています。別の救急車が到着したのでしょうか、救急隊員の方もあわただしくしていらっしゃいます。そういえば救急車の方にちゃんとお礼しなかったなあ、なんて事も考える余裕が出てきました。

奥さんに会って説明してきますね、T先生は診察室から出ていったようです。すっか元気になっていたので、先に自分に説明してくれてもいいのに、なんて事も考えましたが、ここは冷静にしているであろう家内に聞いてもらっておいた方がいいのかな。薬もらったり、会計のこともあるし。と、かなり余裕が出てきました。

もどってきましたT先生。なんと「入院の手続きをしてもらってますから。でももう少しここで様子を見ましょうね。」

さすがにこの言葉には耳を疑いました。