冠攣縮性狭心症(体験記)

冠攣縮性狭心症とわかってから10年以上。救急車で運ばれたこと、入院、通院、日々の発作のことなど書き残しています。

生まれて初めての遅刻

いま振り返ると
こんな症状の時もありました



特に自慢するわけではありませんが、社会人になって遅刻をしたことはありませんでした。もちろん市役所に寄るためとか事前に申告して定時より遅れて出勤したことはあります。早退はあります、ふと気がつけば40°みたいなときも何度かありました。ただ、当日になって体調を崩し遅刻にまで発展すると言うことは一度もありませんでした。ところがある日遅刻をしてしまったのです。

1月下旬のことでした。暖冬とはいえかなり寒い朝のことです。外へ新聞を取りに行き、朝食。ヨーグルトを食べ終わりのんびりと新聞を読んでいたときです。前触れもなく、奥歯の辺りから顎にかけてはれぼったくなり、重く痛くなり始めました。さすような痛みではなく、どんよりとした感じです。虫歯とも違った痛みで、歯が歯茎から浮いてしまうような感じでもありました。

そうこうしている打ちに頭全体がはれていくような感じになってきます。さすがに新聞を読めなくなりソファに横になりました。頭にどんどん血が上って腫れ上がっていく感じです。足をソファの肘掛けにかけてみたり、頭を高くしてみましたがいっこうに変わりません。少しだけ横になろうと思ってベットに向かいました。

この時も当然心臓に原因、というか狭心症だとは思っても居なかったため、とにかく横になろうとだけ思っていました。ただベットに向かうまでやたらとめまいを感じふらふらとしたため、強烈なめまいに襲われていると思っていました。ベットに入っても部屋がぐるぐる回っているようでした。この時少しだけ胸が苦しくなってくるのを感じました。

胸の苦しさを楽にしたいのもあり、ベットの中でうずくまったり伸びをしたりしている間に30分ほど時間が過ぎてしまいました。汗もかなりかきました。徐々にですが全ての症状が改善されてきたため、会社に電話をし、この段階で遅刻する旨を伝えました。

いま思えば狭心症の発作でした。しかしあまり胸は苦しくならず、頭がぼ〜っとする感覚の方が強かったです。この日は結局1時間ほど横になってシャワーを浴び治してから出社しました。

この様に狭心症の発作と言われている症状とは違う症状の時もあるようです。ちなみに私の狭心症は 冠攣縮性 と呼ばれる狭心症だそうです、その他に労作性狭心症というものもあるようですから、自己判断はしないで下さい。ただひとつ、くどいようですがこの様な症状も狭心症の症状のようです。サラリーマンのみなさま見逃さないでください。