冠攣縮性狭心症(体験記)

冠攣縮性狭心症とわかってから10年以上。救急車で運ばれたこと、入院、通院、日々の発作のことなど書き残しています。

いよいよ運ばれます

せっかく調子いいのに
わざわざカテーテルなんか入れて、何かあったらどおしよう



CCU室がなんとなくざわざわっとした気がしました。「さあ行きますよ〜〜」と看護婦さん2名も明るい声で登場です。少しだけベッドが動かされ、床においてあった酸素ボンベ2本がベッドの頭の部分に乗せられます。心電図の電極も全てはずされました。点滴はベッドからニョキッと生えている棒に付いていたためそのままです。血中酸素を調べるための電極のようなものもはずされました。「指輪は奥様にお渡ししておきますね」と指輪もはずされ、肌掛けをきちんとかけ直していただきいざ出発です。

エレベーターに乗るところで、家内が声をかけてくれました。検査をするだけであって、治療のための手術というわけではないのになんだか物々しい状況です。救急車に乗る時はそれどころではなくて感じませんでしたが、ベッドに乗せられて仰向けになったまま運ばれるのは結構酔うような感覚です。ジェットコースターとは言いませんがなかなかにスリルもあります。

ゴトン、ゴトンと揺れてエレベーターの中に入りました。救急処置室からCCU室に運ばれるときは、普通の病室に運ばれると思っていましたから、案外気楽に運ばれてきましたが、今回は少々緊張しています。エレベーターから降り、自動ドアをふたつ通りすぎました。「こちらで〜〜す、ご苦労様でした」と、またまた明るい声。ここで運んできてくれた看護婦さんと検査をしてくれる看護婦さんが交代のようです。それにしても明るい病院です。

テレビドラマで見る手術室のようなところにいます。点滴のチューブがはずされ病院のパジャマも脱ぎました。先ほどまであれほど重病人の扱いでしたが、ここでは全てのコードやチューブがはずされ、自分でベッドに起きあがり、パジャマを脱ぐなど久しぶりに清々した気分になりました。パジャマは看護婦さんが脱がしてくれそうだったのですが、「自分でできます」といって自分でやらせてもらいました。少しでも自分で体を動かしたかったのです。ちなみに酸素マスクだけは付いたままです。

右腕の内側をかなり広い範囲にわたってアルコールで消毒されました。T先生登場です。「もっとアル綿持ってきて」と相変わらず軽い雰囲気のT先生です。それにしてもアル綿が消毒用のアルコールを浸した脱脂綿であると気付いたのは退院間近な頃でした。検査する前にもう一度消毒するようです。「それではこちらのベッドに移っていただきます。」とT先生が声をかけると一斉に看護婦さんが自分の体を持ち上げようとします。大丈夫です、自分で移れます。と言って自分でうつらさせてもらいました。心もとなくからだが浮いたときは少し怖かったです。患者さんのことを気遣ってくれる優しいみなさんです、がこちらも客ではないのであれこれ言っていただいた方が助かります。

この後、布団圧縮袋で圧縮された布団のような状態になり、いよいよ検査開始です。