いったい何本のチューブが
体に付いているのだろう、寝返りが打てない!!
カテーテル検査も無事終わりパジャマを着て、ここまで運んでいただいたベットにまた戻りました。右腕は少し痛いくらいに止血のバンドがしてあります。酸素マスクがまた代えられました。ベットの上にある酸素ボンベから酸素を送ってもらってます。点滴も左腕にさされました。点滴のパックは全部で3種類ぶら下がっていて、最終的に1本のコードになり、1本の針で左腕の内側に刺さっています。
「本当に良かったですね、なにもなくて。後ほどまた伺いますから先に戻っていてください、具合の悪いところはないですね」とT先生の言葉を残して処置室を出ました。もちろんベットに寝たまま移動です。本当に良かったんでしょうけれど「なにも悪いところがない」と言う言葉が引っかかってしょうがありません。なにも悪いところがないのなら、なぜあんなに苦しまなくてはならなかったのか。治療できないと言うことはまたあの苦しさがやってくるのか。せっかく良かったですね、と言っていただいたのになぜか釈然としませんでした。
今度こそ普通の病室に戻れるのかと思いきや、またまたCCU室に到着です。「しばらくの間安静にしていてください」と看護婦さんに言われてしまいました。そんなこと言われなくてもこの状態ではとても動けません。寝返りさえ打てそうもないのですから。そうです、またまた心電図の電極を胸・両手・両足に付けられてしまいました。左手の指に付ける装置も復活して付いています。またまたチューブやコードだらけになっているのです。安静にしていろと言われなくても充分動きは封じられています。
しばらくすると看護婦さんが現れて、少しだけ採血させてください、と登場しました。すでに両腕の内側は先約でいっぱいです。いったいどこから取るのだろうと思いきや、手の甲をさすり出すではありませんか。「きつくぎゅっと握ってみてくれる?」と言って浮き出た血管の上をなぞっています。ちょ、ちょっと待ってください、どう考えたって痛いでしょう!そこは。「え?ここから採血ですか?」本気で聞いてしまいました。逆らうまもなくアルコールで手のひらが消毒されます。そして・・・
本気でいたかったです、涙がにじんだかも知れません。もう嫌です・・
採血も1本や2本ではありません。握る拳に力が入らなくなりました。「そろそろ手を代えましょうか」って、まだ採血するの。多分うんざりした顔をしてしまったのだと思います。「今度はもう少し細い針に代えますね、時間はかかるけどさすときの痛みは小さいから」せっかく看護婦さんが優しく言ってくれているのに、どおにでもなれと入った気分でした。結局痛さはあまり変わらない気がしました。
両手の甲に大きな絆創膏が貼られました、包帯もされました。採血でまさかこんなに痛い思いをするとは・・。さっき安静にしていて下さいと言ったはずなのに! 結構暴れてしまいました。CCU室での出来事はまだ続きます。
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狭心症