冠攣縮性狭心症(体験記)

冠攣縮性狭心症とわかってから10年以上。救急車で運ばれたこと、入院、通院、日々の発作のことなど書き残しています。

いたるところに絆創膏

正直、我慢も限界に近いです
ところが採血はまだまだ続きます



冠攣縮性狭心症 カテーテル検査の結果自分の発作は狭心症の発作であり、狭心症の中でも冠攣縮性狭心症と言う種類であることが判明しました。(もちろん冠攣縮と言う言葉は後で聞いたわけですが)それもこれも家内が冷静に救急車を呼ぶ判断をしたこと、病院に運び込まれてから素早く処置をしていただけたこと、T先生の判断で当日のうちにカテーテル検査を行っていただけたこと、などひとえに廻りのみなさんのおかげです。本当に感謝しています。

ただ、気になる点が2点あります。「どこも悪いところがなかった」と言われたことです。ということは原因不明? また発作が起きるの?この点はCCU室に戻っても消えず不安でいっぱいです。(この段階では冠攣縮性狭心症であると言うことはわかっていませんでしたから)せっかくここまで覚悟してカテーテル検査も受け、入院も覚悟したのに、原因不明はいやだな〜!これが気になって気になって仕方ありませんでした。

それ以上に気になるのが「採血」です!手の甲から採血という暴挙が終わりました。それも両手です。両手の手の甲には脱脂綿のようなもので止血され、テープで大きく留められ、その上から包帯まで巻かれています。看護婦さんも「ごめんね、痛かったね」と声をかけてくれます、がそれで痛みがひくわけでも無し。(看護婦さんこんな風に思っていてごめんなさい)とりあえず採血は終わったようです。ではなぜ採血が気になるのか?

ベッドの脇には別の看護婦さんが置いていった採血用の道具がおいてあるのです。まさかまだ採血・・・・いや、採血は終わったはずです。もう両手の甲には包帯が巻かれていますし、看護婦さんは優しく声をかけて去ったばかりです。ではあの採血道具は??????気になるでしょ。

失礼しま〜す、またまた明るい声で別の看護婦さんの登場です。正直言って先ほどの採血で少々ぐったりしていました。看護婦さんもその点に気が付いたのか、気分悪いですか、どこか痛くないですか、と気遣ってくれます。自分もさすがに少々あかるく、「採血が痛かったものですから・・・」と両手を看護婦さんに見えるようにしてみました。その時です、信じられない言葉が自分を襲ったのは!!

「ごめんね、もう少し採血させてね。ほかの検査でも使うから・・・」信じられませんでした。

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