冠攣縮性狭心症(体験記)

冠攣縮性狭心症とわかってから10年以上。救急車で運ばれたこと、入院、通院、日々の発作のことなど書き残しています。

少しだけタバコの話しを

禁煙してからまもなく5ヶ月がたちます
自分の意志でやめたわけではないのでずるいですね



狭心症(冠攣縮性狭心症)は絶対的な原因が不明とのこと。ただ発作の誘発原因のひとつとして、というか、引き金になったり、発作の可能性を高める要因として「タバコ」があげられています。
このごろは病気とかに関係なく「タバコは悪」の風潮がありますので少し割り引いて理解しなくてはならないと思いますが、狭心症に関するどのようなホームページを見ても”とにかく禁煙しましょう”になっています。T先生からも「死にたくなければ禁煙しろ」と言われました。

で、実際のところ自分はどおだったかというと、禁煙しました。禁煙してからまもなく5か月が立とうとしています。25年以上も吸い続けたタバコをきっぱりとやめました。
この様に核と意志が強いように思われるかも知れませんが、決してそのようなことはありません。強制的に禁煙させられたのです。

入院初日:いろいろなことがありすぎて、タバコを吸いたいとか思う感情自体を忘れてしまっていました。何しろ午前中は救急処置室やらCCU室などにおり、ばたばたしながらカテーテル検査におびえ、午後はカテーテル検査と採血ラッシュでくたくた。本当にタバコどころではありませんでした。

入院2日目:午前中は相変わらずばたばたしており「たばこすいたいなー」なんて思う時間もありましたが、とてもかなわぬ事。午後になって少しだけ落ち着いてきて、明らかにタバコが吸いたい病が顔を出してきました。しかし病院内は当然禁煙、しかも最近の流行か施設内喫煙です。喫煙コーナーもありません。点滴や酸素マスク、心電図、など様々なチューブが身体中に装着されており、ベッドから出ることもできない状態ですからさすがにあきらめました。血圧や血中酸素の測定などいろいろあって、紛らわすのは比較的簡単でした。

入院3日目:先日も記載したように発作が起きてしまいました。早期退院などの淡い夢も一気に吹っ飛ぶ再発。当然タバコどころではなくなってしまいました。この歩は初日同様タバコのことを思い出すこともありませんでした。

入院4日目:2日目とほとんど同じ状況と気分です。ここで禁煙4日目が無事に終了しました。

入院5日目:家内と話しをする時間が増えたり、ペットボトルの水を飲んだりヨーグルトを食べたりすることが許されたことなどもあって、あまりタバコを吸いたいという気持ちにはなりません。ニコチンが切れてタバコが吸いたくなるのではなく、手持ちぶたさでたばこが吸いたくなることがたびたびありました。

入院6日目:ここから全く5日目と同じような状況が続きます。ニコチンが切れてタバコが吸いたくなるのではなく、手持ちぶたさでたばこが吸いたくなることがたびたびありました。

禁煙4ヶ月目:ニコチンが欲しくてタバコが欲しくなることは全くありません。結局自分の場合ニコチン切れで禁断症状が起きるときにいろいろありすぎて、知らないうちに強制的にニコチンが身体から出ていってしまったようです。本当に申し訳ないくらいあっけなく禁煙に成功してしまいました。

で、ここでは禁煙が楽にできたと自慢話がしたいのではなく、禁煙によって明らかに自覚できた症状があるので記載します。
・動悸や息切れが少なくなった
・何となくは胃の辺りがもぞもぞ重くなることが無くなった
この2点ははっきりと違います。(その他に、デブ一直線への変化はまた別の機会にします・・・太りました、まだ太り続けています、禁煙の効果です。)

ということは何となくですが、心臓への負担が減ったようなきがします。禁煙がどれほど難しいかはわかっているつもりですから、ただただ「禁煙した方がいいよ」と辻説法を説く気はありません。ただ、何らかの機会があったなら禁煙にチャレンジしてみる価値は大いにあると思います。

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