冠攣縮性狭心症(体験記)

冠攣縮性狭心症とわかってから10年以上。救急車で運ばれたこと、入院、通院、日々の発作のことなど書き残しています。

発作か? とどきどきすることが

退院中に発作におそわれたのが気になって
退院後もちょっとしたことで、びくびくしてしまいます。

新橋と浜松町の中間くらいの歩道です 

冠攣縮性の狭心症の発作に見舞われ、救急車で運ばれた上にあんなにたくさん入院したにもかかわらず、自分の狭心症は一切良くなっていません。自分のと言う表現はおかしいですね。狭心症の治療は対症療法であって、できるだけ起こりにくくし、発作が起きてしまった場合には直ぐに押さえるというものです。従って根絶するような根本的な治療法はありません。

以前にも書きましたが、そのようなことはわかっているつもりではあったのですが、入院3日目に発作が起き、看護婦さん達もかけつけてくださり、ニトロを服用して発作が治まると言うことがありました。

病院の中、さらに24時間監視下にいて発作が起きたことは少々ショックでした。そしてそのことは相変わらず気になっています。
「完治することはない + いつ発作が起きても不思議ではない」
と言うことが頭に刻み込まれてしまいました。

退院後もこのことは常に頭の片隅にあります。お取引先などでは、笑って狭心症をネタにしたりもしますが、ふとした瞬間に思い出すことがあり、怖くなることがあります。
それらしい症状が出たような気分(本当は違うのに)の時はちょっとどきどきします。それも満員電車に乗っているときは本気でどきどきします。
直ぐに次の駅に着くだろうか
つかなかったら直ぐにニトロが取り出せるだろうか
ニトロは2錠で大丈夫だろうか
狭心症であって、心筋梗塞には発展しないよな
などです。

仕方がないことですが、精神衛生上あまり良くありません。しかしこんな風に一生つき合っていくことだけは決定してしまいました。気長にどきどきせずにやっていきます。

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