冠攣縮性狭心症(体験記)

冠攣縮性狭心症とわかってから10年以上。救急車で運ばれたこと、入院、通院、日々の発作のことなど書き残しています。

キャンプのメインディッシュ

2泊3日のキャンプ 
何はともあれ薬は絶対忘れません

こんな太い柱の会社は夏休みもいっぱい・・

今年の夏休みは土日を入れて5日間でした。会社も厳しい状況ですし5日ももらえることに感謝しなくてはですが、あと2日ほどあったらいいな〜、と言うのが正直なところではあります。今年の夏は2泊3日でキャンプに行って来ました。観光地の旅館に2泊3日もあこがれますが、この時期の高額な贅沢旅行は我が家の家計が許しません。そこで、キャンプといってもバンガロー(単純に寝るだけ、風呂もトイレも無し)を借りて遊んできました。八ヶ岳が見えるきれいなキャンプ場で、市営のため「そこそこきれい&ペットがいない&22時以降はお静かに!」です。ご飯は朝2回、昼1回、夜2回をバーベキューやら、パンを焼くやらと適当に楽しくつくり、川遊びや、森の探検、ニジマスのつかみ取り、機織り体験などで過ごし、夜はすぐそばの日帰り温泉にのんびりつかるといった3日間でした。雌とはいえカブトとクワガタをゲットしたのはなかなかの収穫。帰りは日本一の日照時間を誇る街で広大なひまわり畑をみたり、枝豆狩りに芋掘り体験などくたくた、でもなかなかの夏休みを過ごさせてもらいました。それなりにお金はかかってしまい、今後の家計は相当に圧迫されますが、宿泊費と食事代が格安なため、普通に旅行に行くよりは安く上がりました。
中央高速(または20号線)沿線で楽しいキャンプ場をご存じの方がいらっしゃったらぜひ教えてください。今のところテントよりもバンガロー希望です。

ところで、今回もキャンプの報告ではなく主役は冠攣縮性狭心症です。もちろんキャンプに絡んだ冠攣縮性狭心症の話しです。

キャンプに行く仕度をしているとき家内が一番最初に用意したのが狭心症に薬です。朝晩3回分(本当は朝2回 夜2回分で足ります)をケースに入れて絶対持っていくクーラーボックスの上に置きました。このクーラーボックスに当日の朝お肉などの食糧を入れますから確実に持っていくクーラーボックスです。当日の朝は食糧が入るとなんと、このクーラーボックスに薬のケースは入れられました。
飲み物を入れていくクーラーボックスは途中のコンビニ(キャンプ場までの最終コンビニ)で氷やちょっとした飲み物を入れる関係で落としたりぬらしたりする可能性があるため避けました。その他のバックに入れることもやめ、絶対に忘れないであろう食糧用のクーラーボックスに入れました。

たぶん1日くらい服用を忘れても何でもないのではと思いましたが、今回は2泊3日、ちょっとビビッていたことと、万が一発作が出た場合いくらニトロがあるからとはいえキャンプは中止でしょうし、続けたとしてもつまらないものになってしまいます。それにそれこそ発作が引かなかったとき、山奥から病院まではそれなりの時間を要します。

キャンプにまで来て青空の下、食事の後に薬を飲む行為は何とも興ざめします。しかしこれはこれで運命とあきらめるしかありません。カッコつけて薬を飲むのを止めてしまって後から公開するよりも・・・です。それにしても6種類7錠はこたえます。すごく年寄りになった気分、本当にキャンプ場に大量に薬は似合いません。

と言うわけで無事にキャンプから帰ってきました。もうじきごく普通の日常に戻らなくてはなりません。薬と離れられない毎日は夏休みも日常も変化ありません。

しかしですよ、薬を持っているおかげで逆に楽しくキャンプに行って来られました。時々起きる発作を我慢しながら医者にも行かずにいたら、山奥でびくびくとキャンプ生活を過ごしたかも知れません。ちょっとでも身に覚えのあるサラリーマンのみなさま、お医者さんに行ってしまった方が気が楽ですよ。