冠攣縮性狭心症(体験記)

冠攣縮性狭心症とわかってから10年以上。救急車で運ばれたこと、入院、通院、日々の発作のことなど書き残しています。

おかげさまで1周年 こんなことになろうとは

昨年3月、突然救急車で運ばれてから1年がたちました
そんな1周年記念なのに、こんなことになろうとは!!


そろそろ1周年といった感じでここ数回ブログを書いてきましたが、おかげさまで入院した日から無事1年が経過しました。なんとかかんとか仕事もこなし、いろいろありながらも毎日暮らしています。発作の回数も入院前に比べ格段に減っていますし、このまま徐々に沈静化してくれるのかな?なんて期待もしていました。

ところがどっこい、冠攣縮性狭心症さんはそれほど甘くはありませんでした。1周年記念とばかりに、きっちり過去に無いパターンで襲って来てくれたのです。

3月3日(月)
5時頃起きました、ベッドからリビングに移動してテレビをみながらソファの上でだらだらしていました。厚手のジャンバーを着て新聞を取りに行き、戻って着てまたソファの上でテレビをつけたまま新聞を読み、その後ごく当たり前の朝食をとりました。家内や子供ともくだらない話をしながらの、何の変哲も無い朝でした。
出勤時間を気にしながら着替えを始めます。いつもの様にワイシャツに手を通し、ネクタイを締め、携帯や財布を持ってスタンバイ。後は上着とコートを着るだけです。
相変わらずソファでテレビを聞きながら新聞を読んでいたそのときです。
突然来ました。いつものように胸が苦しくなり頭が膨らんできます。この日はここまで到達するのが一瞬でした。いつもならなんとなく来るのがわかり慌てずニトロペンを用意するのですが、この日は一気に来ました。
家内にとってもらった薬を自分であけて舌下に服用。
相変わらず2分くらいで何事も無かったかのように治まりました。
心配する家族をよそに、けろっと治ってしまった自分は数分後、本格的に出勤の支度を始めました。(6:30頃発作発生)

玄関で家内と子供に見送ってもらった後、出勤です。マンションの駐車場を抜けようとしているとき、またまたやってきました。まさかと思いながらゆっくりと駅に向かって歩き出したのですが、だめでした。確実にやって着てしまったのです。
なんとかマンションの駐車場に戻り、我が家の車に乗り込みました。慌ててニトロペンを1錠舌下に。シートを倒して横になりましたが一向に治まりません。(後で考えてみると3分ぐらいで効いて来ていました、不安で長く感じたようです)
ようやく落ち着きましたが、冷や汗と言うかあぶら汗でぐっしょりです。かなりふらふらしていましたが、どうにか部屋まで戻ることが出来ました。(6:47頃発生)

居間に戻り、コートと上着を脱いでソファに横になりました。すでに薬が効いて落ち着いていましたが顔は真っ青だったそうです。
少ししてから上司と部下に「発作が起きてしまったため少し遅くなる」と携帯からメールをして横になっていました。
家内はかなり心配していましたが、自分としては1時間遅れくらいで会社に到着できる気でいました。

まったく今までにないパターンでした。入院前、つまり原因も知らず薬のもまず、ニトロも無い代わりにタバコスパスパの時も、入院後、タバコも止め薬も飲みニトロも常備しているときも 1日に2回発作が来ることは無かったのです。それもわずか20分足らずの内にです。
過去に一度もこのようなことは無く、かなり不安でした。しかし相変わらずニトロは魔法の薬で「まったく何事も無かったかのような状況」をすぐに作り出してくれます。
今日は休めと言う家内と、もう少ししたら会社に行くと言い張る自分がいました。「月初だから行かないと」と言う自分に言葉に家内もようやく折れてきたようです。

こうして本来ならばそろそろ電車に乗っている時間にソファーで横になって今した。2連発は正直少し疲れました。
次回に続きます。