冠攣縮性狭心症(体験記)

冠攣縮性狭心症とわかってから10年以上。救急車で運ばれたこと、入院、通院、日々の発作のことなど書き残しています。

大きな発作と小さな発作

最近よく聞かれる「大きな発作」と「小さな発作」の違いは?
これは表現が難しいのですが、痛さの強弱だけではないのです。

まずわかりやすい大きな発作から
胸の中央部、左右中心で乳首の高さあたりがとてつもなく痛くなります。押し付けられているような、何か手で捕まえてしまっているような感じです。
下あごが痛くなってきます。あごというよりも歯が全部抜けてしまうんだ、というような痛みに襲われます。しかしこの痛さは目の痛さで吹っ飛んでしまいます。
目の痛さというのは、頭全体が膨らんできて目玉が飛び出してしまうのではないかといった痛みというか苦しさです。そんなことはありえないのでしょうけれども、頭が破裂してしまいそうな感覚になります。
こんな感じで大きな発作は本当に大きな発作です。で、傷みも一級品です。ただ、痛みというよりは苦しさというほうが表現的には正しい気がします。横になって丸まってみたいような、大きく伸びたいような、右を向こうが何をしようが痛みは収まりません。
今考えるとニトロもなしでよくこの痛み、苦しさを15分も我慢したもんだと感心するやら恐ろしいやらです。
ニトロは本当に魔法の薬と感じましたが、大げさではないと今でも思っています。

では小さい発作は?
これは確かに痛みや苦しさも小さいのですが、大きな発作と同じような苦しさで苦しさの度合いが小さいかというとそうではないのです。自分の場合に限ってですが、小さな発作のときは胸も苦しくなければ、頭もあごも目玉もほとんど痛くなりません。背中が苦しくなるのです。
背中で場所も決まっています。左側(背中の左側とはどのような状況を持って左というかわかりにくいので心臓がある側)、の肩甲骨の奥の奥のほうが痛苦しくなります。で我慢できないほどかというとそんなことも無く、我慢すればそれなりに我慢できてしまいます。
ただ肩がこったような症状に似ているのですが、肩をもんでもらっても、肩甲骨の辺りを押してもtらっても、伸びをしてもうずくまっても痛みは消えません。それと多少息苦しさを覚えます。
たいていの場合は何かしていて忘れてしまうように痛みや不快感はなくなってしまいます。自分ではこれを小さな発作と呼んで区分けしています。
この小さな発作、相当前からあったように感じます。もちろん今思うと、ですが。でもまさか心臓が絡んでいるなんて思いもよらなかったので変な風な肩こりくらいに捕らえていました。それこそ立派な小さな発作だったようです。

では中くらいの発作とは、
これはわかりやすいです。大きな発作の痛みがちょっとかわいいバージョンです。苦しさや痛みは完全に大きな発作と同じなのですが、無理すれば我慢できちゃうかな?!っ手感じの発作を中くらいの発作と区別しています。最近では予兆があるとすぐにニトロを使ってしまうので、大きな発作にいたることはなくなりましたが、ニトロが聞いてくるまでは中くらいの発作状態です。

お分かりいただけたでしょうか?
そうですか、やはりわかりにくいですか。すみませんボキャブラリーと表現力に乏しくて。

というわけですので今回はこの程度でご容赦ください。
これに懲りずこれからも酔え炉しくお願いします。